月刊 高倉

わんぱくプロヂューサーの快適創造奮闘記

2025.11.10

「店舗ドック」がお客様から求められているもの

社名変更から一月余りが経ちました。

「株式会社店舗ドック」はお客様のお耳に馴染んできたでしょうか。

商品の「店舗ドック」をリリースしたのが今年の初めです。

2025年をフルスロットルで駆けぬけてきましたが、残すところあと2か月。

おかげさまでこれまででもっとも実り多い一年になりそうです。

 

 

業務分析定例会に参加してくださる会社様も7社まで増え、ご検討いただいている会社様を入れると早くも10社を超える勢いです。

私たちが業務分析定例会を開催する目的は、「店舗ドック」の採用に前向きになっていただくことにありますが、それ以前に、お客様方と定期的にお会いして腹を割ったお話をすることを意図しています。

 

 

お客様にアポイントメントをいただいてお会いし、なにかお困り事はありませんか、と伺うことは私の営業の基本です。

お会いする機会を重ねるごとにお客様が打ち解けてくださるのは営業冥利に尽きます。

定期的にお会いすることができると、親しみも増し、お困り事、悩み事やため息に至るまで聞かせていただけるようになります。

「業務分析定例会」と名前は堅いですが、参加してくださるお客様方の表情は回を追うごとに柔らかくなっていくのをとてもうれしく感じています。

 

 

これまで店舗の保全には緊急メンテンナンスしかないと考えられてきました。

事が起こったら業者を呼び緊急に対処してもらう。

お客様も業者側もそれを当たり前としていたのです。

「看板ドック」で看板の定期点検と補修延命に携わってきた私たちには、緊急事態が起こる前に防げる、看板でできることは店舗全体でもできるはず、という思いがありました。

 

 

その思いから開発した「店舗ドック」は、店舗の保全の当たり前を書きかえる革新的な商品であると自負しています。

「店舗ドック」をご用意した上でお困り事を伺うことで、お客様に安心感を得ていただけていればなによりです。

 

 

お客様からすると、緊急メンテナンスの対応に追われるなかで、どこからどのように手をつけたらよいのか、どのような姿が理想的なのか、一から相談できる相手が欲しかった、というのがほんとうのお気持ちだったようです。

店舗からある訴えが上がっていて、このままでは問題が大きくなることはわかっているけれども、解決するには誰になにを説明して、どんな手を打てばいいのか、自分だけでは考えきれない──お困り事の本質はここにあったのです。

 

 

たとえば路面店がゲリラ豪雨によって浸水の被害にあってしまったというあるお客様の事例。

雨樋に落ち葉が詰まっていたことも原因の一つでした。

屋根に上って雨樋とともに掃除をしてもらいたいが、社員には高所での作業の経験がなく、怪我をするようなことがあったら労災になってしまう。

ある程度の予算で定期的に屋根を点検し、現状を報告してもらえると助かるのだけれども、とおっしゃいます。

 

 

屋根に上がって点検して掃除もして報告ですね、看板屋にはなにも難しいことではありませんよ、と私がお答えすると、お客様のお顔が明るくなりました。

私も、お客様が求めていらっしゃることは難しいことではなくて、こんなふうに私たちにとっては何気ないようなことでよかったのだ、と思いました。

 

 

店舗を全国に1000店展開されているなら、雨樋に落ち葉が詰まる事態も1000件起こる可能性があります。

私がお客様の立場なら、確実に夜も眠れなくなっていることでしょう。

なぜかといえば現状を把握する術がないからです。

 

 

1店舗でこういうことがあった、あとの999店舗の雨樋はいったいどうなっているのか。

現状がわからないから心配の種ですが、もしも全店舗の雨樋の現状が把握できるとしたら。

心配で黒い面が出ているオセロ999枚が、安心の白いオセロ999枚にひっくり返るのです。

株式会社店舗ドックはそのお手伝いができる会社になりました。

 

 

あるお客様は

「屋根の点検をするには屋根の業者に頼むのでしょう、髙倉さんのところはどこで儲けを得るの」

と聞かれました。

 

 

私は「縁活倶楽部」という建設業を中心とした専門家集団50社100人の団体の会長を務めています。

店舗のお困り事ならどんな分野でも専門家に依頼することができるのです。

お客様と専門家をつなぐ際の通行料として決まった額をいただくので、儲けはきちんと得ています。

「縁活倶楽部」に集まる情報の質と量は他の追随を許しません。

お客様には安心して髙倉にご相談いただけたら幸いです。

 

 

「自分にとって当たり前のことが、他の人にとっては当たり前ではない」

私たちは仕事をしていく上で、このことを幾度となく痛感します。

当たり前の違いが人との間を遠くすることもあれば、お客様と私たちのようにお互いを結びつけることもあります。

「この人に聞けばよかったのか」と知るだけで心は晴れやかになるでしょう。

お客様にとっての「この人」になれることを私たち株式会社店舗ドックは目指しています。