月刊 高倉

わんぱくプロヂューサーの快適創造奮闘記

2024.10.15

『月刊高倉』2024年10月号

サステナブルサインのレガーロ新事業「店舗ドック」を企画設計していきます

サステナブルサインのレガーロはおかげさまで、この10月1日より第27期に入りました。
前期第26期は、畑を広げ、種を蒔き、力を蓄えた一年でした。
そして見える景色が変わってきました。
今期の収穫を楽しみに精進してまいります。
お客様方には、変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今月の『月刊高倉』はサステナブルサインのレガーロ第27期の初頭にあたり、企画設計をスタートした新事業「店舗ドック」についてご案内したいと思います。

サステナブルサインのレガーロが携わってきた看板というのは店舗設備のなかの一部です。
お客様にとっては、看板を含めた店舗全体が課題の発生する場所となっています。

お客様から伺ったお困りごとに対し、「その件は看板ではないのでサステナブルサインのレガーロでは解決できません」とお答えするようでは、私たちの存在意義はありません。
「看板ドック」という業界初の事業を立ち上げて、ここまで成長させていただいたからには、今後は店舗全体をカバーして、お客様に安全安心をお届けしたいと発案いたしました。

それが新事業「店舗ドック」です。

店舗内の不具合、不調は、つねに発生ベースでした。
たとえばエアコンも、調子が悪くなったら業者に連絡をします。
夏は酷暑、冬は大寒波が襲う近年の気象状況では、エアコンの不具合は深刻なトラブルです。
営業は一時停止せざるを得なくなります。

外食業の店舗では厨房設備の不具合や不調もしかり。
発生してから業者を呼びますが、いつくるのかわからない状況では営業再開の目処もつきません。

発生ベースではなく「看板ドック」のように予防先行にできないか。
1年ほど前からお客様からご要望がありました。
上にも書いたように、それは私たちサステナブルサインのレガーロもかねてから考えていたことでした。

お客様の店舗にまつわるご要望には三つの側面があります。

1 一元管理してほしい
2 不具合の予防とメインテナンスをしてほしい
3 効率化を図ってほしい

社員やスタッフの動きがあるなかで、店舗内の機器の使用歴やメインテナンスの記録などを一元管理する仕組みを作ることが必要です。
これまでのような発生ベースではなく、不具合を未然に防ぐ点検とメインテナンスを実施すればコストダウンが叶います。
そして、店舗内の人手や手間の無駄を省いて、効率を上げることができるでしょう。

以上のことを合わせて「メインテナンスDX」 として「店舗ドック」の軸とします。
2025年サービススタートを目標に準備を開始しました。

年内の12月20日には、ともに「店舗ドック」の業務に携わってくれる同志を集めて、協力者を募る会を開きます。
お客様への事業説明会は来春を予定しております。
追って詳しいご案内をお送りいたします。

ここからは職人の世界の話を少しさせてください。
「エアコンが壊れたからすぐきてくれ」といわれて駆けつけてみると、配線が抜けていただけ、などということはよくあるそうです。
しかし、現場で臨機応変に問題を解決するためには、なんでもできる人、つまり匠がいくしかありません。

ところが彼らの年齢はどんどん上がってきています。
人手不足で匠は出ずっぱり、若手の職人を育てる余裕もなく、ますます人手不足に。

これは発生ベースだからです。
定期メインテナンスならば、きょうはエアコンを10か所見るか、と若手を連れて回れるので、教育ができて、採用も可能になります。
季節による繁忙と閑散の差も縮められるのも利点です。

「メインテナンスDX」で映像や画像による点検整備に対応しますから、若手は見て覚えることができ、言葉による壁もありません。
また、匠は会社にいても、現場から送られてくる映像や画像を見て、遠隔で指示ができます。

教育が追いつかない職人不足にも、採用がままならない人手不足にも「メインテナンスDX」は改善力を発揮することでしょう。

これから外食産業を始めとする日本企業はアジアに出ていきます。
高温多湿の国々に新しい店がどんどんできているのです。
出店元年ということは、メインテナンス元年。

日本とは違う環境のなかで、店舗の安心安全を保持するために「店舗ドック」の完成が急務です。

「看板ドック」は看板の点検とメインテナンスのありかたを改革しました。
その実績のもと「店舗ドック」を企画設計していきます。
「看板ドック」に続く「看板リペア」で看板を修理延命してコストダウンしたように「店舗ドック」では店舗全体を長持ちさせます。
また、一元管理をすることで廃棄ロスを減らし、大きくコストダウンすることが可能になるでしょう。

たとえば、エアコンを一店舗で10箇所に設置しているとします。
2箇所新品に換えてまだ日が浅いところで閉店。
一元管理をしていない店舗では履歴を取っていないから、どのエアコンが新しくてどのエアコンが古いのかわかりません。
ぜんぶ廃棄することになります。
一元管理をしていれば、ほとんど新品の2台のエアコンは他の店舗に使い回すことができたのです。

このように「店舗ドック」ではあらゆる角度からコストダウンを図っていきます。
サステナブルサインのレガーロからの次のご案内までしばしお待ちください。