月刊 高倉

わんぱくプロヂューサーの快適創造奮闘記

2024.09.09

『月刊高倉』2024年9月号

「看板ドック」を導入すれば台風がきても去っても安全安心

この8月から9月にかけて日本列島はたびたび台風に見舞われました。
近年は台風がまだきていない地域にも線状降水帯が発生し、大雨による被害が出ています。

私は8月末に名古屋に出張していて、帰りの新幹線が運転見合わせになりました。
名古屋で足止めです。
これでは今週中に家に着かないと、長野回りですし詰めの特急列車に乗り6時間かけて帰ってきました。
新幹線の開通を待った人は日曜日まで動けなかったようです。

台風でダメージを受けるのは、人ばかりではありません。
私たちの大事な看板も、激しい雨風を受けてまた疲労を蓄積させたことでしょう。
台風一過の青空に私たちはほっとして、いつもの生活に戻りますが、物言わぬ看板はなにか訴えたいのではないだろうか。
看板を擬人化する私はいまの季節、よくこんな思いにとらわれます。

実際、先月来、看板が落ちてしまったので見てくれないか、というご依頼がいくつかありました。
おことわりしておきますが、これらの看板は過去にサステナブルサインのレガーロの「看板ドック」の点検を受けたものではありません。
「どうしよう、こんなときには高倉さんだ」と声を掛けてくださったのです。

あるケースでは、設置してまだ2年しか経っていない看板が落ちました。
私たちが調べたところ、固定した壁が弱かったことがおもな原因でした。
軽傷者が出て、店舗に閉じ込められた人もあったようです。

サステナブルサインのレガーロと私は、「看板業界を安全第一の業界にする」という志のもとに「看板で悲しむ人や苦しむ人をゼロにする」という大義名分を掲げてがんばっています。しかしまだ、このような落下事故を見ることになるのか、と自分たちの力不足を感じないではいられません。

「看板ドック」を現在11社のお客様に採用いただいております。
じょじょにですが、増えてきていることは、サステナブルサインのレガーロのみならず、
看板業界全体のためにとてもありがたいことです。

点検に入らせていただいて、危険な箇所が見つかるたび、怖いなあ、と思います。
この怖さに慣れることは今後もないでしょう。

そして、事故を未然に防げたという安堵感とともに「看板ドック」を作ってよかったとい
う思いが湧きあがってきます。

お客様ご自身からも「『看板ドック』を採用してよかったよ」といっていただけることは多く、とても感謝しております。
「看板ドック」からの「看板リペア」でサステナブルサインのレガーロが可能にした看板の補修延命は、業界初のものです。

それまでの看板は、つけたらつけたまま、立てたら立てたまま、点検は目視のみで古くなったら立て替え一択でした。
まだ立て替えなくても使える看板が壊されていましたし、逆に、見えない部分が劣化したもう危ない看板が見過ごされてきたのです。

そんな看板と看板業界の実情に「看板ドック」は変革をもたらしました。

非破壊検査機による点検で見えないところの状態まで明らかにすること。
点検によって得られたデータを独自の方法で解析すること。
看板に特化したオリジナルの安全基準に照らして安全度を判断。
以上のことをカルテにして報告すること。
これらすべてを実現しました。

さらにお客様の信頼と安心のために「看板ドック」専用保険をおつけして完成しましたが、その後もお客様からのお声をいただいてブラッシュアップを続けています。

先日「看板リペア」の施工後、初めての点検をした事例がありました。
きっかけは、お客様からのクレームでした。
他社の点検を受けたところ、問題箇所を指摘されたということで、すぐに出向いて点検をさせていただきました。
結果は大丈夫で、問題とされたことの原因は、他社との点検のしかたや数値の出しかた、判断基準の違いによるものだったと判明しました。

お客様にはご納得いただけて安心したのですが、今回のことでサステナブルサインのレガーロとしての課題も明らかになりました。
クレームをいただいたときに、私たちとしては「そんなはずはない」と思いましたが、それを証明する資料が手元になかったのです。

現場にいって証明するに足る数値は得られましたが、資料はできていませんでした。
「看板ドック」はまだまだ完璧というところまでいっていないと痛感しました。
今後も精進あるのみです。

台風に話を戻しましょう。
雨風のさなかに看板が飛んでしまったとしても、世間的にはまだ許される事故ということになります。
台風だったのだからしかたがない、と。

しかし、実際は台風が過ぎてからダメージが蓄積されるのです。
20年30年経った看板はその年数だけの台風を経験しています。
今年の台風は持ちこたえたけれども、このあとの季節のある晴れた日に事故が起こる。
そんな恐ろしい想像が現実にならないように、まずはここから、看板とお客様ご自身の安
全安心のために行動されることをせつに願います。

サステナブルサインのレガーロの「看板ドック」は一年を通じて、また採用していただい
たあとの年月も、全力でお客様の安全安心をお守りします。
どうぞお気軽にお声をお掛けください。