『月刊高倉』2024年5月号
看板リフォーム業に進化した「看板ドック」
2024年のゴールデンウイークも明けて台風の季節が近づいてきました。
お客様の店舗の看板は大丈夫でしょうか。
サステナブルサインのレガーロの「看板ドック」へのご依頼はお早めにお願いいたします。
「看板ドック」は看板の安全を確保するところからスタートしました。
看板業で再創業したとき、私は看板について未経験でした。
外から見ていて、看板業界も建設業界と同じように安全第一なのだろうと思っていたので
すが、中に入ってみるとそうではなかったのです。
「看板業界を安全第一の業界にする」と私は志しました。
自分が携わる以上そうでなければならないと思ったからです。
その後、看板による人身事故のニュースに接して看板業者として胸を痛め、「看板で苦しむ人や悲しむ人をゼロにする」という大義名分が生まれたのです。
どうしたら看板の安全を保てるのか、と考えつづけていたとき、天から降ってきたのが「看板ドック」のアイデアでした。
私たちが人間ドックに入るように、看板も「看板ドック」で精密に検査して安全を確保しよう。
その思いが形になったとき、安全の先にも作らなければならないものがあることに気づきました。
それは「安心」です。
「看板ドック」で検査をしてカルテで報告を受けても結果についての保証がなければ採用できない、というお客様の言葉に応えて「看板ドック」に専用保険をつけました。
「看板ドック」はお客様に看板の安全安心をお届けできる商品となりました。
ところがここでまた課題が浮上しました。
コスト面です。
「看板ドック」がいいものだとは理解できるし大事なことだと思うけれど、ここまでコストはかけられない、とおっしゃるお客様方に、私たちは共同購入をご提案しました。
近隣のお客様同士で共同購入していただくことでコストダウンを実現し、ご要望に応えることができました。
コストダウンは「看板ドック」の価格に留まりませんでした。
「看板ドック」の検査で明らかになった箇所を補修することで看板の延命が可能になります。
スクラップ&ビルドが常識だった看板業界に「補修延命」というコストダウンの方策を持ち込んだのです。
これを「看板リペア」と名づけて「看板ドック」から続けてワンストップでお任せいただ
けるようにしました。
おりしもコロナ禍による経済の停滞で、どの会社様の店舗担当者の方もコストダウンに頭を悩ませておられた頃。
看板の点検としては従来の方法よりコスト高だけれども、安全安心が確保され、補修延命によって看板にかかる全体的コストはずっと安く抑えられる。
このことをご理解くださったお客様からのご用命で、サステナブルサインのレガーロはコロナ下に業績を伸ばすことができました。
コロナが感染法上「5類」の扱いとなったいわゆるコロナ明けから1年が経ったいま、新店舗は改装中心になっています。
閉店時にも使えるものは残す、開店する側も使えるものは使うのが「居抜き」の新しい常識です。
看板も例外ではありません。
前店舗の看板の使える部分は使いたい。
ここで必要なのが安全安心の確保です。
年数を経ている看板を「看板ドック」で検査して「看板リペア」で補修延命をしますが、
改装の場合はさらに看板の筐体躯体をリフォームして再利用できるようにします。
このリフォームが「看板パワフル」です。
最近ご用命くださったあるコンビニエンスストアチェーンの店舗担当者の方がおっしゃいました。
「『看板ドック』で検査結果を箇所ごとに○△×で報告してくれるだろう。
×がついたら補修するか立て直すか考えなくちゃならないのは当然だけれども、△の時点で補修延命したら、もう10年安全安心期間が伸びるわけじゃないか。
これは大幅なコストダウンになるよね」
おっしゃる通りです。
この点も人間ドックと同じ。
早期発見早期治療で健康寿命がぐっと伸びます。
人間だってただ病気でないことが大事なのではありません。
健康で元気に仕事ができる、好きなことができる時間の長さに価値があるわけです。
前店舗でがんばって働いていた看板を「看板ドック」で精密に検査した上で「看板パワフ
ル」で筐体躯体をリフォームし、新しい店舗でまた元気に働いてもらってこそ、その看板
が生まれた意味があります。
看板愛が強すぎる私にはそんなふうに思えてなりません。
「看板ドック」事業はここに至って、看板リフォーム事業に進化したといえるでしょう。
看板の安全安心からスタートしてまっすぐに歩いてきた最初の到達点に、自分たちがいま立っているのを感じます。
もったいないから、時代はSDGsだから、コストダウンが是非ものの課題だから、というだ
けの理由ではなくて、ものを大切に最後まで生かして使うという、先人から続く美徳を次
代に伝えるためにも。
サステナブルサインのレガーロは「看板ドック」「看板リペア」「看板パワフル」を一人
でも多くのお客様にご用命いただけるよう精進いたします。