月刊 高倉

わんぱくプロヂューサーの快適創造奮闘記

2022.10.10

『月刊高倉』2022年10月号

「看板ドック」の次なる進化

サステナブルサインのレガーロはこの10 月1日に第25期を迎えました。

創業以来の好調と拡大のなか新しい期を迎えられましたのは、ひとえにお客様方皆様のご厚情とご愛顧によるものです。

高倉博、心より感謝いたします。

社員スタッフ一丸となってますます精進してまいりますので、今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。

第25期のサステナブルサインのレガーロは「看板ドック」にがっつりシフトしていきます。

発想から8年、おかげさまで我が社の主軸商品に育ちあがった「看板ドック」ですが、今期からはさらなる進化を目指しています。

「看板ドック」は看板業界にあって、検査からデータ解析、安全基準に照らした診断と補修延命、検査後の専用保険に至るまでを一本化した画期的な商品です。

変革の第一は、それまでの目視のみに頼っていた感覚値の検査から、非破壊検査を用いて科学的な数値を出せる検査に変えたこと。

第二は、産学協同の研究によって、建築法の安全基準を看板の安全基準にカスタマイズしたこと。

この安全基準に照らして独自のデータ解析をし、詳細なカルテを作成することが変革の第三。

第四は、診断された安全度に従い、補修延命が可能な場合はサステナブルサインのレガーロで施工をお引き受けすること。

お客様の大切な看板の検査をお任せいただいたことへの責任をまっとうしたいからこそご提案する補修延命です。

第五の変革は「看板ドック」専用保険によって検査後の安全を保証すること。

検査して安全といわれたはいいけれど、すぐに危険な事態が起こったなどということは万に一つもあってはなりません。

「看板ドック」の検査にはそんな事態は起こり得ないのはもちろんですが、さらに万万が一の安全も専用保険で保証しています。

お客様には「看板ドック」を採用されることで、看板に対する真の安心を得ていただきたい。

私高倉とサステナブルサインのレガーロの願いはそこにあります。

おかげさまで前期以来、お客様方からの熱いご支持をいただき「看板ドック」は飛躍的な伸びを記録させていただきました。

その波を受けて、「看板ドック」の次なる進化を考えていますが、それはいったいなんでしょうか。

およそ建造物には経年劣化はつきもの、というのがこれまでの私たちの常識でした。

建造物だけではありません、電気製品や衣類、家具や食器など身の回りの品々に至るまで、年月を経れば、どこか具合が悪くなり、素材そのものが劣化していくのは当たり前。

人間自身がそうではないか、と多くの人は考えています。

もう歳だから、何十歳になったから、と体の不調や不具合を嘆きつつも受け入れているのではないでしょうか。

どんなに医学が進んでも、不老不死は見果てぬ夢。

物だって、一度作り出されたら、経年劣化は免れない。

そう信じているのなら、そうなるのだろう、と私は考えます。

でも、それを信じないとしたら?

経年劣化という常識を打ち破る看板ができるかも知れない。

標識の世界では実際に劣化を最大限に防いだ商品が出てきています。

犬のおしっこで錆びたりしないよう、防水加工を施した材料を使った標識があるのです。

標識で作れるならば、看板だって作れるはずだ、と私のチャレンジ魂が頭をもたげました。

「看板ドック」によって、経年劣化への対策は万全になったけれども、そもそも劣化しない看板を納めることだって可能なのではないか、と。

そうだ、次は不老不死の看板を作ろう、それこそが高倉らしい。

私は看板業界の仙人を目指しているのでしょうか。

いいえ、チャレンジは本気でなければできません。

サステナブルサインのレガーロは、標識のノウハウを取り入れて、防水防錆加工した材料を使った劣化しない看板制作を始めるという挑戦を始めます。

長引く不景気、という言葉さえそぐわなくなってきたような、大前提からして不景気なマインドが世の中を覆っています。

それを悪い状況と判断するのは短絡的。

不景気マインドが求める商品を作ることが、いまの製造業の仕事です。

そして、若い人を中心に「リセール」の考え方が広まってきています。

つまり、買うときからすでに売ることを想定するわけです。

リセールしやすいものを買ってしばらく使ったら売る。

そのために高級車を何百万円もかけて「ラッピング」する商売もあるそうです。

購入したもののリセール価値を下げないことが、これからますます重要になってくるでしょう。

看板も例外ではありません。

不景気マインドによって、いわゆる「居抜き」の店舗が増えています。

撤退するときに看板が劣化していなければ、そこに5万円でも10万円でも買い取り価格がつくでしょう。

買い手も新しい看板を作るよりすでにあるものを買うほうがコストダウンになります。

何年経っても劣化することがなくリセール価値が下がらない。

サステナブルサインのレガーロはこれからそんな看板を作っていきます。

どうぞご期待ください。