月刊 高倉

わんぱくプロヂューサーの快適創造奮闘記

2021.11.04

『月刊高倉』2021年11月号

「看板ドック」の新メニュー「訴求効果測定」

 

快適創造企業レガーロの主要な商品の一つである「看板ドック」。

お客様方には発売以来ご愛顧をいただきまして誠にありがとうございます。

つきましてはこのたび「看板ドック」内に新しいメニューを作りましたのでご案内をいたします。

お客様が現在設置されている看板の訴求効果を測定し、課題を解決するための改善のご提案をする「訴求効果測定メニュー」です。

 

これまでの「看板ドック」は安全点検の面では可能な限りの精度を持ってデータを取り、解析をし、専用保険という安全保証もおつけして、補修延命までをカバーする商品になっています。

発売以来、お客様のお困りごとやご要望にお応えする形でここまで拡充しました。

お客様によって育てられてきた「看板ドック」です。

 

そんな「看板ドック」と私たちに、最近、お客様から新たなお困りごとが寄せられました。

「ある動線を誘導する看板を出しているのだけれど、お客様にご理解いただけない」

というものです。

看板自体の強度や安全性、補修や延命についての問題とはまったく違った種類のお困りごとが顕在化しました。

 

看板には「ここにこの店がありますよ」と知らせるブランディングの役割のものと、人々の注意を喚起したり動線を誘導したりする役割のものがあります。

後者は「標識」の部類ともかぶってくるわけですが、この役割の看板はただ「目立てばいい」というものではありません。

見る人の認識力との兼ね合いがとても大切になってくるのです。

 

とくに車を運転している最中に見る標識や看板、駅構内で先を急ぎながら見る案内板などは、人の目も意識も動いているので、一瞬にして読み取れて理解し判断してもらわなくては誘導はできません。

そこに特化した知識と技術が必要になりますが、快適創造企業レガーロには心強い顧問がいます。

 

鉄道の標識に長年関わってこられた方で、人の動線をどうやったら導けるか、熟知されているのです。

近年、東京のターミナル駅は工事中のところも多く、電車に乗る機会が少ない上に方向音痴の僕は目が回りそうですが、床に書かれた矢印やそこかしこの標識のおかげでなんとか乗り換えができています。

あれらの標識には、こんなに豊かな知識と工夫と経験が込められていたのか。

顧問とお話しするたびに驚いています。

 

駅を歩いている人が読める文字の大きさ、文字数、色、デザイン。

僕のようにきょろきょろしている人の目をしっかり捉えるためのそれらでもあります。

歩いている人の視線は何メートルくらい手前で文字と意味を認識するのかという動的な分析もされています。

 

プラットフォームに掲げられている駅名表示もしかり。

読み取るのに手間取ったら降りるのが間に合わなくて乗り越してしまいますからね。

現在は、外国人の乗客への配慮として、それぞれの案内に英語、中国語、韓国語の表記もなされています。

鉄道の長い歴史の上にそのときどきの時代の流れを反映させて進化しつづけてきた鉄道の標識には、僕たち看板業が学ぶべき分厚い知恵が生きています。

 

前述のお客さまのお困りごと解決についても、顧問にご協力いただきました。

車中から見てもらう看板についてのお困りごとだったので、移動する人の目と、案内を探す人の意識と心理についての理解が必要だったのです。

快適創造企業レガーロにとっても、初めての課題との出会いであり、新しい展開のきっかけをいただきました。

 

「看板ドック」の「ドック」はもちろん「人間ドック」からきています。

いまは日帰りもありますが、泊まりがけで徹底的に検査する。

悪いところが見つかったら、その程度によって投薬治療や入院や手術をする。

「看板ドック」も非破壊検査でデータを取り、分析して安全の度合いを確かめ、場合によっては補修延命の措置を取りますし、立て替えの必要が出るケースもあります。

名前だけでなく、検査とその後の過程も「人間ドック」と重なります。

 

その「看板ドック」に、今回「訴求効果の測定」という新しい課題が訪れ、顧問との協力体制のもと改善のご提案ができました。

そして、それがそのまま「訴求効果の測定」という新メニューとなったのです。

また「人間ドック」になぞらえるなら、新メニューは「未病」の発見と予防法による健康維持ということになるでしょうか。

 

昨年来の急激な世の中の変化で、たとえば外食産業だけを見ても、これまではロードサイドの看板でお店を目立たせるだけでよかったものが、イートインとテイクアウトの動線を分けるための店内の案内表示が必要になりました。

快適創造企業レガーロのお客様である、全国展開をしている外食産業の店舗開発担当者の方々は、対応に日々追われていらっしゃることでしょう。

 

そんな新しいお困りごとに「看板ドック」の新メニュー「訴求効果の測定」と改善のご提案はきっとお役に立つはずです。

ぜひご相談をいただき、快適創造企業レガーロの解決のノウハウを存分にご利用ください。