看板ドックとは

科学的根拠のある安全基準に基づき、看板の品質管理を徹底

看板の落下・倒壊事故を防ぐ、チェーン店様向けの看板の検査・カルテによる報告

明確な安全基準のある検査

レガーロの「看板ドック」は科学的根拠に基づき、人間ドックのように、数値結果に対して警笛を鳴らします。
「平成28年度革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」の交付を受けて、
東洋大学と産学連携で安全基準の策定、解析システムを開発しました。
数値化したデータベースを一元管理することで、看板の品質管理を徹底します。

安全点検の検査方法

国土交通省の附属物点検要領(道路標識柱)で実績のある非破壊検査機器を採用。目視による定性的な検査方法ではなく、数値結果による定量的な検査を主軸としています。

有資格者による看板の製作・施工・管理

レガーロは「看板ドック」「看板士」を商標登録しています。
安全基準に基づく検診はもとより、有資格者による看板の製作・施工・管理の徹底で、安定供給を実現します。

ロボット・IT化で作業効率UP

東洋大学、ロボット開発企業と連携し、ロボット・IT化によって現場の作業効率をアップ。
これにより人件費、高所作業車代などをカットしてコストダウンを実現します。

「看板ドック」誕生の背景

なぜ、今、看板の定期健診なのか。
看板製作のレガーロが定期健診「看板ドック」を始めることになった経緯をご紹介します。

看板業界の現状

多発する事故

2007年、東京で看板撤去作業中の引火により火災事故が発生しました。
その後も看板の落下、発火事故は全国で多発しています。

そんな中、2015年に札幌で看板の一部が落下し、20代の女性が意識不明の重体となる事故がおこりました。
なぜ、こういったことが起きるのでしょうか…。
それは、看板業界の旧態依然とした慣習、看板業界の常識が原因です。

※NHK「クローズアップ現代」 ホームページを引用 http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3630/1.html

検査しているのに、落下・倒壊する事故も

2017年4月、北海道帯広市の信用金庫で、縦横2m、長さ7m、重さ約2tの鉄製看板が10m下の報道に落下しました。
3年に1回の定期点検を実施しており、2015年11月の点検では異常はありませんでした。
※「時事ドットコムニュース」より引用

※「産経ニュース」より引用

看板業界の変化と現状

時代とともに変化する光源

看板業界においても、光の見え方・見せ方の歴史的変化がありました。
特にLEDの登場は大きな変化をもたらしました。

LEDの革新的なメリット

  • 長寿命
  • 省エネ
  • 低発熱
  • 低価格化

このようなLEDの特長は、看板にも多くの恩恵をもたらしました。
しかし、本当にいいことばかりなのでしょうか。

実は・・・
LEDの普及が進むにつれ、問題が浮き彫りになってきたのです。
蛍光灯にはJIS規格がありますが、LEDには公的基準がありません。

  • LEDには公的基準がない!
  • 店舗管理担当者が、管理する要素が増えた。
  • 店舗管理担当者が、基準がないから管理できない。
  • 非常に高リスク。

こういった問題を孕んでいるのがLED看板です。

公的基準がなく、なんでもありで、法整備が追いついていないというのがLED看板業界の実態なのです。

レガーロが行ってきたこと

そんな看板業界に危機感を感じて、弊社レガーロが行ってきたことをご紹介します。

  • 1998年 アパレル業でレガーロ創業・設立。
  • 2004年 看板関連業(LED光源販売)に将来性を感じ参入。他業界から看板業界に入ったからこそ「看板業界の常識」に疑問符。
  • 2005年 看板業界の管理のずさんさに疑問を感じ、販売業者から、LED看板メーカーとなる。看板業界で非常に稀な安全基準・製造管理基準策定に着手。
  • 2008年 LED看板における「落ちない」「燃えない」安全基準と製造管理基準を確立。
  • 2015年 看板業界を揺るがす事故発生(札幌で看板の一部が落下し、女性重体)これを受け、レガーロが看板業界を安全第一の業界にする(業界を変える)ことを決意。
  • 2016年 看板業界を安全第一の業界にする事業開始の準備に着手。

「品質」「価格」「スピード」をお客様に求められ、それを追求してきた結果の、徹底した快適サービスです。

看板業界の問題点

「他業界から看板業界に入ったからこそ『看板業界の常識』に疑問符」と書きましたが、その「看板業界の常識」とはどういったものかをご説明します。

看板業界の常識=他業界にとっての非常識

1.図面見ない!
レシピどおりに料理しないのと同じ。
看板の製作者が職人気質のため、基準に則って設計・製作、施工、保守をしていない。
2.材料が都度違う!
職人の経験による「勘」で、その都度違う材料、行程で看板を製作し、納品している。
そのため、安定供給ができない。
3.「しょうがない」で済ます!
職人の勘で適当に作るため、経年劣化、強風、大雨で看板が落下しても想定外。
だから、「しょうがない」で済ます。

明確な資格が無いので、明日にでも看板屋を名乗って仕事ができてしまうのです。

一般社団法人 日本広告物施工管理協会 発刊の『広告物点検技士資格取得講習テキスト』では、落下や燃焼に関係する点検項目を列挙しているものの、その点検方法の多くが「目視」や「触手」であり、感覚的なものとなっています。

たとえば、看板を固定しているアンカーボルト周辺のコンクリート躯体の損傷内容において「ひび割れ」「き裂」「うき」「剥落・欠損」の点検方法が、「目視及び触手」なのです。

看板が落ちたり燃えたりすることは人の命に関わることです。
そして、そのようなことが起これば、看板の所有者である店・企業の長年かけて築いた信用は、一瞬にして崩壊し失墜してしまいます。

看板業界を変えるには

街中の看板がいつ落ちても いつ燃えてもおかしくない状況を改善し、安全な看板、ひいては安全な街を作りたいと真剣に考えています。
看板の落下により何の罪もない通行人が大怪我をするリスクを、人間の感覚での点検では解消することはできません。

そのために必要なことが、以下の4つです。

  • 店舗管理者・同業者の協力
  • 安全基準の作成
  • 資格や認定制度
  • 法整備

過去のトンネルの事故を契機に、国の検査基準ができていきました。
「看板ドック」では、この国の基準準拠し検査基準としています。

看板業界を変える取り組み

前述の4つを兼ね備えた仕組みを考えました。
それが「看板ドック」です。

「看板ドック」は科学的根拠に基づく、看板の定期検診の仕組みです。
それは、看板の事故を防ぎ、信用を守るための仕組みなのです。